かねこ製麺が使う小麦農林61号

日本の食文化に根付いた小麦の誕生は1944年

あまり馴染みのない名前に聞こえるかもしれません。しかし農林61号は小麦の品種名です。
農林61号の誕生は昭和19年(1944年)、第二次世界大戦中に日本の食料計画の中で、これから国内の食文化を支える小麦が誕生しました。
安定した育成ができ、収穫量も多く何より日本の風土にも適していました。
農林61号は、その力強い生命力で希望の小麦品種として根付いていきました。

健康ブームで全粒粉がブームに

農林61号は特に和麺によく合います。とりわけうどんとの相性は抜群で、戦後日本の食卓を担いました。麦を挽いたときの独特な風味や、コクのある味わいが特徴的な農林61号ですが、一時は輸入小麦に押され、消費量は減少しています。
しかし近年では小麦本来の持つ豊かな風味や、その懐かしい味、更には健康食ブームに乗り全粒粉が見なおされ人気が再燃しています。
かねこ製麺では、昭和60年頃から今もこの農林61号を中心に使い続け、小麦のオリジナルブレンドを開発しています。

農林61号ブレンドを中心にこれからも

かねこ製麺では約50種の商品を製造していますが、小麦は農林61号を中心にブレンドしています。
戦後から高度成長期を経て、今も尚日本人の心に残る豊かな香りと深いコクを「後世にも伝えて行きたい」という思いから、
お客様により一層喜んでいただける麺を作りつづける使命に燃え、これからも挑戦し続けます。

私たちはお客様の食と健康をつなぐ価値ある麺を製造しています。
栄養価の高い小麦の外皮や、胚芽をまるごと挽いたものを全粒粉と呼びますが、全粒粉は健康志向が高まっている現代においてとても注目を浴びています。
かねこ製麺では、40年前から全粒粉を取り入れており、広く支持されています。
全粒粉は健康によいだけでなく、小麦そのものの香りや味わいなど、一般的な小麦粉と比較して数段の深みがあります。
おいしくて体にもいい全粒粉。私たちは、普段の食生活に取り入れやすいよう各種商品をご用意しています。

全粒粉とは? 全粒粉はその名のとおり、「胚乳」「外皮」「胚芽」を余すところなく粉にしたものです。純白の小麦粉と違い、見た目は茶色がかった粒が混じります。
全粒粉は小麦粉と比較して、鉄分やミネラルを多く含んでいます。
例えば鉄分は一般の小麦粉の3倍、ビタミンEは4倍、さらに腸内の環境を整える食物繊維も豊富で、ゴボウよりも多く含まれていると言われています。
かねこ製麺では栄養価の高い全粒粉をうどんや蕎麦だけでなく、餃子の皮、ラーメンの麺、パスタなど幅広く取り入れています。
またパンやお好み焼きなどにも使えるよう、小麦全粒粉として粉そのものの販売も行っています。

塩はまるみのある味と食品素材の旨味を引き出す役割を果たします。私たちは「天海の塩」と「赤穂の塩」を使用しています。

天海の塩は、室戸の海洋深層水を使った深海のにがり成分を含む滋味深い国産塩です。

赤穂の塩は、海水を塩田で天日濃縮する製塩法でつくられています。オーストラリアのシャークベイでとれる塩田産です。

塩化ナトリウム約92%、海水の微量成分を含み塩本来が持つ天然の旨味が特徴です。

私たちが使用しているかんすいは、工業的なソルベイ法で製造されたかんすいではなく、モンゴルの地下で天然に結晶化された炭酸ナトリウムを精製する技法のため、かんすい特有のアンモニア臭がありません。

このかんすいは「蒙古王かんすい」と呼ばれ、国産の小麦と相性もよく、麺に豊かな風味、歯ざわりのよいコシ、なめらかな舌触りを与えます。

また臭みがないので、スープにもえぐみを与えることがありません。濁りのない味を最後までお楽しみいただけます。

より安全でおいしく、さらに食材の持つ味を最大限引き出す水として、調理用電解水を使っています。
電解水は水を電気分解して生成されますが、ミネラルが豊富なので調理用としてとても適しています。